この時期からして最終警告では?イチローがWBC監督問題に言及した件について
イチローがついに報道陣に向けてWBCの監督について言及をしたようですね。
足並みそろえることが大切 イチロー、WBCに言及(スポーツナビ)
この中の言葉をいくつか見ていこうと思います。
「最強のチームをつくると言う一方で、現役監督から選ぶのは難しいでは、本気で最強のチームをつくろうとしているとは思えない」
例えば前回のWBCを思い出してみましょう。前回はホークスの現役監督である王監督が選手に声をかけてまわっていましたが、多くのメジャーリーガーが「在籍チーム」をとりました。中でも王監督が4番といってはばからなかったヤンキースの松井秀喜ですら最終的に拒否の姿勢をとったわけです。
言ってみれば、前回のWBCは監督には強い意思があり、それに呼応できない選手が続出した大会だったのです。
そんな中で集まったWBCのメンバーは、王監督に招集されて「行きます」と応えた、本当に「世界一を目指す」志を持ったメンバーでした。3月のWBCに調子のピークを持っていくということは、選手にとってはキャンプの調整を1ヶ月早めることになり、調整に失敗すればWBCどころか、所属チームにも迷惑をかけることになるわけです。そんな中、選手たちは見事に調整をしてWBC本大会に挑みました。
ところで今度迎えるWBCの位置づけは、監督と選手ではまったく逆転しました。
前回のWBCの優勝により、選手として戦うことに大きなステータスがあることを選手たちは実感しているのでしょう。今回は「出たい」と表明する選手がかなり増えているように感じます。反面、王監督はWBC後に健康問題が発覚し、チームの指揮にも影響が出たこともあって、現役監督を排除し「万全にやれる」ハードルを高く設定しているように感じます。
そんな中で、イチローは「監督選出も妥協をしないで欲しい」といっているのでしょう。
「もう一度、本気で世界一を奪いにいく。WBC日本代表のユニホームを着ることが最高の栄誉であるとみんなが思える大会に自分たちで育てていく。シンプルなことなんですけどね」
この言葉は非常に大事な意味があると思います。
現在のWBCが、メジャーリーグ機構や読売新聞の商売道具になっている面は否定できないところなんですが、イチローは「栄誉を感じれる大会に「自分たちで育てていく」」と応えています。要するに「チーム日本を構成していく人たちの意思で、WBCを本物の大会にすべきように牽引していきましょうよ。」というメッセージだと思うのです。
日本が野球界のリーダーになることを、イチローは具体的に描いているのだと思います。
「大切なのは足並みをそろえること。(惨敗の)北京の流れから(WBCを)リベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能でしょう」
イチローがいう「足並み」は「世界一をもう一度獲る」ことですね。ですが、今回は北京オリンピックという、大惨敗劇があったわけです。これを背景に、ダメだった選手に名誉挽回の場を与えるだけの大会にしてはならない、というメッセージだと思うのです。
もう一度世界一を獲ろう
イチローが純粋な想いで言っているのだと思います。
そしてその想いの下に集まれる選手と監督で戦いたい、といっているのだと思います。
この言葉は、前回のWBCを引っ張ったイチローの言葉であることはとても重いと考えます。
正直なところ、監督選出の会議が、王貞治、星野仙一、野村克也、高田繁、野村謙二郎、加藤コミッショナーで行われましたが、個人的には、イチローが、選手の立場であるとはいえ、その場にいてもよかったような気がします(まぁ、召集されたとしてもイチローは拒んだでしょうけど)。選手の立場でリーダーとして引っ張った意見として「WBCの監督はこうあるべきだ」と会議でのヒアリングがあってもいいような気がしました。
現実は、このままで行くと、なし崩し的に「星野監督」になってしまう流れのようです。
ただ、できることなら....
いつか王監督がイチローにWBC出場を説得したように、今度はイチローが王貞治氏を説得して欲しい。
「監督。そんな選出方法じゃ、日本の野球ファンの誰も、本気で世界一を獲る、だなんて思ってくれませんよ。」
と。
しかし、この、大詰めとなったタイミングでの、実質的リーダーであるイチローのこの発言は、監督選出に大きな影響を与えそうですね。過去にσ(^^;のエントリについて「メディアリテラリシー」だの「大方の見方」などといっていた方もおられましたが、どうやらこれは、イチローが現在の監督選出方法に大きな危機感を持っていて、見過ごせなくなって放った最終警告といって差し支えないでしょう。
そこから読み取れば、イチローが星野監督を歓迎しているかどうかは....ほぼ読み取れるところとなった気がしますね。
追記
星野監督反対署名サイトがあります。よかったら署名ください。
http://www.shomei.tv/project-165.html
さらに追記
イチローに続き、松坂も「(WBCを)北京五輪のリベンジの場にしてほしくない」と語ったようです。
松坂、WBCには慎重=「五輪リベンジ」に拒否反応-米大リーグ(時事通信)
「メジャー組にとっては、本当の世界大会はWBCだけだ」という意思を感じる発言であると同時に、北京を知らない選手にしたら日本はあくまで世界王者、「リベンジ」がキーワードとなる人たちで情に左右されない、誰もが納得する選抜を望んでいることを、イチローと呼応するような形で発言しているように感じますね。
実質的リーダーのイチローと、前回WBCのMVPであり、今シーズンもレッドソックスのエースとして働いた松坂の発言だけに重い発言です。今後どう影響するのでしょうか?
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コメント
WBCは日本シリーズ優勝監督で。
または、12球団の監督をくじびき
投稿: 名古屋 | 2008/10/24 09:37
>名古屋様
コメントありがとうございます。
本当は星野氏が北京で負け、さらにはテレビで重ね重ねの発言をしたころに、選出方法への指針をコミッショナーなりが示していればこんなことにはなってないんですが、時が経つにつれて「どうやればこの状況で星野監督にすることができるか」を考えめぐらせるためにこの2ヶ月を使ってしまったんだろうなぁ、というのが正直な感想です。
日本一監督がWBCを率いるってのは、一番わかりやすい方法だと思います。
ただ、この無駄な時間をすごした結果が、日本一監督しかない空気を作っていることは、コミッショナーなどは反省をして欲しい気がします。
またよろしくお願いします。
投稿: たれぱんだ号の主 | 2008/10/24 23:43